文章生成AIとして有名なものには、OpenAI社の「ChatGPT」のほかに、Anthropic社の「Claude」、Google社の「Gemini」などがあります。
今回はChatGPTとClaudeを比較してみます。
LLMとしての性能比較をAnthropic社が数値データとして載せていますが、個人だとなかなか比較検証しづらいところなので、今回は「ChatGPT」「Claude」の有料版(無料版で使えるものを含む)の機能を比較し、シチュエーションごとにどちらを選んだら良いか評価してみようと思います。
1.検索機能
ChatGPT | 〇 |
Claude | × |
ChatGPT(有料版)には「Browse with Bing」というBingを使った検索機能が搭載されており、最新情報にアクセスできるようになっています。Claudeにこの機能はないので、公式アプリで検索機能を使いたい場合はChatGPTに軍配が上がると思います。
2.画像生成
ChatGPT | 〇(DALL-E) |
Claude | × |
ChatGPTでは(正確にはChatGPTの機能ではありませんが)DALL-Eを呼び出して画像生成を行うことができるのに対し、Claudeに画像生成の機能はありません。ロゴ作成を行いたい等の簡易な画像生成ならChatGPTが便利と感じますね。
3.プログラムの(その場)実行
ChatGPT | × |
Claude | 〇 |
個人的にClaudeを使う最も大きな理由になっているのがClaudeの「Artifact」機能であり、AIに生成させたプログラムを即座に実行して表示する機能があります。

加えてClaude 3.5 sonnetのプログラミング能力が優秀と感じるので、プログラミングサポートとして使うなら、個人的にはChatGPTよりClaudeの方がおすすめです。
4.特化型AIの作成(Fine Tuning)
ChatGPT | 〇 |
Claude | 〇 |
ChatGPTには「GPTs(マイGPT)」、Claudeには「Project」機能と呼ばれる、それぞれカスタムGPTを作る機能が搭載されていて、ある機能に特化させた生成AIを作成することができます。
「ChatGPT」「Claude」どちらでもできるので、他の機能と複合させて便利なほうを選ぶとよいと思います。
(検索機能や画像生成と組み合わせたければ「ChatGPT」、Artifact機能と組み合わせたければ「Claude」です。)
5.まとめ
個人的に使っていて、GPT-4oとClaude 3.5 sonnetのLLMの性能差はあまり感じることはありませんが、公式アプリの機能にはそれぞれに長けた部分があるので両方使ってしまっている現状です。
有料版の利用にはそれぞれ月額20ドル(2024/8/7現在)かかるので、個人のタスクに応じてどちらを使うか選んでいただければと思います。この記事が参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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